4.森林線(2014年3月完成、TMS No.875掲載)

5.木橋を架ける

制作期間:2013年9月~2014年3月
杉沢の酒井製5tDLが、材木を積んだ運材台車を引いて走る姿を落ち着いて眺めることができる、B3パネルのレイアウトをつくることにしました。

ガレ場に木橋を架けます。まず、主桁となる3mm径の桧の丸棒を2本谷幅(90mm)にカットし、墨汁の薄め液で汚しておきます。枕木は、2mmの桧の角材を20mmにカットし、墨汁の薄め液で汚したものを用意しておきます。橋上の枕木の間隔は少し狭いので、15本となります。グラフ用紙の上で、主桁をレールの幅9mmに合わせてマスキングテープで固定し、枕木をゼリー状瞬間接着剤で固定しました。中央部の2本は、レールのゲージを保持するために残した元の枕木があるので、この段階では固定しません。

次に、横桁として3mm径の桧の丸棒を枕木より長く25mにカットし、墨汁の薄め液で汚したものを5本用意します。主桁と接合する部分および橋脚と接合する部分を、ヤスリで削っておきます(左端に付ける横桁は、地面に直接置く予定なので、橋脚と接合する部分を削りません。)。主桁に横桁を等間隔でゼリー状瞬間接着剤で固定しました。

主桁が地面に接する部分の地形を削り、色を付け直しておきます。レールの下から枕木の付いた桁をはめ込み、枕木数本おきにゼリー状瞬間接着剤でレールと固定しました。レールのゲージを保持するために残した元のプラの枕木を取り外し、2mm角の枕木を滑り込ませ固定しました。
最後に、0.5mm厚のバルサ材を墨汁の薄め液で汚したものを歩み板としてレールの間に固定しました。

橋脚は、墨汁の薄め液で汚した3mm径の桧の丸棒を現物合わせで長さを決め、横桁のヤスリで削ってある部分にゼリー状瞬間接着剤で固定しました。当然、谷の奥の方から先に固定します。橋脚と横桁の結合を補強する鎹は、手元にあった0.2mm径のニクロム線を3mmにカットし接着しておきました。
現物合わせとはいえ、橋脚の足下は岩や小石がゴロゴロしており、少し浮いた状態になってしまうので、隙間をHO用のバラストとN用のバラストで隠しておきます。ついでに、橋脚にひっかかった木を少し追加しておきました。

橋脚を安定させる梁と筋交いは、0.5×1mmシナ材の角材で作りました。
これで、ガレ場に架かる橋脚の完成です。