6.無人駅周辺

2.地形

制作期間:2019年5月~
工作室の片付けで出てきた廃材を利用した、ミニレイアウトを作ることにしました。

①水田
水田の作り方は、少しずつ改良が加えられていますが、基本的にはいつもどおりに透明の軟質塩ビ板に糸を縫い付けていく方法です。今回は水面が青空を反射しているようにしたかったので、地面を空色に塗ってあります。
縫い終わった状態と高さを5mm(実際の高さ45mm)程度に切りそろえた状態です。

5mm厚のスチレンボードで畦を作り、石膏をかけて形を整えたところで、窪地を少し底上げし、仮置きして様子を見ました。畦をアクリル絵の具で着色し、ターフとコースターフを巻きました。ここまでの作業は机上で行うので楽に進められます。

窪地に固定し、周辺の地形を石膏で作り、アクリル絵の具で着色した後、ターフ、コースターフ、フィールドグラスで雑草を植え、畦へ降りる斜路には貝化石(有機石灰)を蒔いて、取りあえず水田部分のできあがりです。周辺の植樹は後でまとめて行うつもりです。

②トンネル
右奥のコーナーにトンネルを作ります。そのためにまず山を作ろうと(本末転倒)思います。山の基礎は、20mm厚のスタイロフォームの上に30mm厚を4枚重ねにし、カッターでひたすら削り形を整えていきます。

狭いところに山を押し込んでいるので、トンネルポータル周辺の地形に若干の不自然さができるのは諦めつつ、取って付けたように山が置かれた状態は避けたいので、全体が急傾斜にならないようにしたつもりです。
トンネルポータルは津川洋行のNゲージ用レンガタイプ単線用を使いました。ただ、レンガの目地はきれいに入っているのに、アーチ部分がのっぺらぼうで寂しいので、やすりで目地を追加しておきました。これだけで雰囲気ががらっと変わりました。さらに、軽便にしては立派すぎるので、糸鋸で両端と下端部分をカットし、少しこじんまりとさせました。

まだ、固定してませんが、全体はこんな感じです。やはり、取って付けたようなトンネルですね。

アクリル絵の具で地面に色を塗りました。

地面全体にターフを蒔き、トンネルポータル周辺と裾周りにコースターフを貼り付け、少しだけフィールドグラスを植えておきました。

取って付けた感が少しは減ったような???植樹は、後でまとめてやるつもりです。

残りの地面を一気に作ります。以前キャンベルのIdaho Springs Mine Kit を利用した鉱山線(仮称)で利用した貝化石(有機石灰)で地面全体を覆うことにしました。茶こしでふるった貝化石を残された地面に撒き、ボンド水溶液を振りかけて固定しました。色をどうするか考えていた時、エコーモデルのSTカラーを思いっきり薄めて試しに塗った色が気に入り、道路以外の部分に塗り始めました。これが大事故の元でした。翌日、乾いた状態を見るとあちらこちらで陥没事故が発生していました。STカラーを薄めたシンナーが貝化石を通過し、下のスタイロフォームを溶かしていました。
しかし、全体を眺めると、平らな地面に適度な凹凸ができ、変化に富んだ地形になったと思うことにして、再度、貝化石を撒き直しました。

色は基本的に付けずに貝化石の色のままとし、陥没事故でできた斜面部分と、コーナーに作るつもりの畑の部分(畦だけ作ってあります。)などにアクリル絵の具のバーントシェンナで変化を付ける程度にしました。
道路部分については、いつも使っている灰を蒔いてボンド水溶液で固定し、ここも色は付けてありません。左の踏切付近の道路幅が広がっているのはあとで修正します。