制作期間:2012年9月~2013年4月
赤田谷戸駅の隣に位置する小さな駅、大六天駅周辺をB3パネルで作ることにしました。
大六天駅の駅舎(間口61mm、奥行き91mm、高さ55mm、ホームひさし等を除く。)を作ります。切り妻の瓦屋根で外壁は下見板と漆喰壁仕上げにします。
まず、0.5mm厚の透明塩ビ板で4面の壁、待合室と事務所を分ける壁の心材を切り出します。待合室と事務所を分ける壁には、組み立てるときの棟木と補強材を逃げるための掻き取りがあります。
窓枠と引き戸は、エコーモデルのレーザー抜窓枠と引き戸を使います。2連の窓枠と引き戸の右側(手前側)になる窓枠と引き戸の裏側に0.2mm厚の塩ビ板(?)をゴム系接着材で貼り付けます。このとき2枚の窓枠と引き戸が重なる部分を避けて塩ビ板を貼り付けます。こうすることで、2連の窓枠と引き戸をゴム系接着材で繫いだとき裏側が面一になります。
次に、窓枠と引き戸を塩ビ板の所定の位置にゴム系接着材で貼り付けます(特に塗装はしていません。)。側面の1枚(中断右側)は置き方が上下逆さまでした。
0.5×1.0mmの角材を間柱として、0.5×0.5mmの角材を窓枠と引き戸の縁取りとしてゴム系接着材で貼り付けます。また、下見板と漆喰壁の境にも0.5×0.5mmの角材を貼り付けます。
壁外側の下部は、外壁材を3mm幅にカットした下見板を1mmずつ重ねながら貼り、上部は白い漆喰壁としスケッチブックの紙を両面テープで貼ります。
内側の下部は羽目板張りとして2nn幅にカットした茶封筒を両面テープで貼り、上部は外側と同様に白い漆喰壁としスケッチブックの紙を貼ります。内側の窓枠と引き戸の縁取りや羽目板と漆喰壁の境も茶封筒を0.5mm幅にカットし貼ります。
ホーム側の事務室入り口の上に「駅事務室」の文字を貼りました。
事務室と待合室の境の壁は、事務室側、待合室側ともに羽目板張りと漆喰壁とします。
事務室の壁にはパソコンで作成した時計と時刻表、雑誌の暗緑色のページから切り出した黒板を貼りました。
待合室の壁にはパソコンで作成した時計、時刻表、料金表、映画と観光案内のポスター(ネットで探した古いポスターを縮小)を貼り、墨汁薄め液を塗った0.5mm厚のバルサをカットしただけのベンチと切符売り場のカウンターをゼリー状瞬間接着剤で貼付け、小さな三角形の支えを付けておきます。
できあがった壁を組み立てます。組み立てはすべてゼリー状瞬間接着剤を使います。角柱の内側の2面に外壁の断面が付き、角柱の外側の2面がすべて見える形式のコーナー処理としました。まず、墨汁薄め液を塗った1.5mmの角材を角柱とし、妻壁に貼り付け、妻壁の勾配に沿って角柱の頭を斜めにカットしておきます。平側の上下端に1.5mmの角材で補強しながら壁を組立てます。最後に棟木を通しておきます。
隙間無く下見板、羽目板、漆喰壁、縁取りなどを貼ったつもりでしたが、少し隙間ができてしまいました。目立つところは内側に0.5mm幅にカットした茶封筒の縁取りを貼り、ふさいでおきました。
ホーム入り口と玄関の両脇の柱を忘れていたので、墨汁薄め液を塗った1.5mmの角材を貼り付けておきました。
ホーム脇の基礎の上に載せてみました。
屋根はエコーモデルの瓦屋根としました。瓦屋根の裏に経木を両面テープで貼付け、できあがった後で見える縁の部分にだけ1mmの角材でたる木をゼリー状瞬間接着剤で貼り、0.5mm厚のバルサから切り出した破風板を貼付けます。棟木は屋根の位置を固定するために貼っておきます。屋根裏の外から見える部分だけ墨汁薄め液を塗っておきます。
窓のひさしはタミヤカラーのジャーマングレーを塗った0.25mm厚のプラ板の裏に、墨汁薄め液を塗った0.5mm厚のバルサを両面テープで貼り、窓枠のすぐ上にゼリー状瞬間接着剤で貼り付けた後で0.5mmの角材で頬杖を付けました。
玄関のひさしは0.25mm厚のプラ板に0.5mmの角材で瓦棒葺き仕上げとし、タミヤカラーのジャーマングレーを塗り、裏に墨汁薄め液を塗った0.5mm厚のバルサを両面テープで貼り、入り口縁取りのすぐ上にゼリー状瞬間接着剤で貼り付けた後で0.5mmの角材で頬杖を付けました。
エコーモデルの雨樋にタミヤカラーのフラットアースを塗り、ホーム反対側にだけ取り付けました。
玄関のひさしの上にパソコンで作り、墨汁薄め液を塗った0.5mm厚のバルサで裏打ちした駅名板を取付け、0.5mmの角材で後ろから支えておきました。
基礎の上に置いてみました。小さめに作ったつもりでしたが、少し大きいかなと言う印象です。
ホーム差掛けは玄関のひさしと同様に、0.25mm厚のプラ板に0.5mmの角材で瓦棒葺き仕上げとし、タミヤカラーのジャーマングレーを塗り、裏に墨汁薄め液を塗った0.5mm厚のバルサを両面テープで貼り、1.5mmと1.0mmの角材で簡単な小屋組を組み立て、3mmの角材を基礎として母屋と連結しました。エコーモデルの雨樋を付け、中央の柱には青地に白文字の駅名標をパソコンで作り貼付けました。
事務室入り口の下に隙間があります。何とかします。
とりあえず建物ができました。次は家具や設備を整備します。
パソコンで作った駅名標に白く塗った0.5mmの角材で枠をはめ、ホームにたてました。駅名標の裏は、ホームと駅広が直結しているので、Super Treesの穂先を緑に塗り、スプレー糊を噴き、ターフを振りかけて作った生け垣で塞いでおきました。
事務室内には、0.5mm厚のバルサと0.5mmの角材で机といすを組み立て、タミヤカラーのバフを塗っておきました。机の脇にはバフを塗った4mm厚のバルサで作った引き出しを置いてあります。
ホーム側窓際の机の上には、赤く塗った4mm厚のバルサで作った通票閉塞器を2つ載せておきました。
切符売り場の机の前にはバフを塗った4mm厚のバルサで作った切符棚を置き、ここだけには前もってKATOの駅員を座らせました。
グレーに塗った8mm厚のバルサ(実際は4mm厚の2枚重ねです。)で作ったロッカーをコーナーに置きました。
もう少し家具を置くつもりでしたが、室内が思いの外狭かったのでここまでにしました。写真を拡大すると、バルサ表面のざらざらが目立ちすぎですが、窓ガラス越しに見える室内は気に入ってます。
改札口は0.5mmの角材で組み立て、タミヤカラーのフラットアースを塗っておきました。
大六天駅の駅舎はとりあえず完成です。照明、駅員、乗客などは建物全部ができてからにします。