4.森林線(2014年3月完成、TMS No.875掲載)

2.レールの敷設

制作期間:2013年9月~2014年3月
杉沢の酒井製5tDLが、材木を積んだ運材台車を引いて走る姿を落ち着いて眺めることができる、B3パネルのレイアウトをつくることにしました。

PECOのナロー用フレキシブルレールをゴム系接着剤で固定しました。完全に固まるまで画鋲でしっかり押さえておきます。直線と曲線との境目など、一部の枕木を虫ピンを短くカットしたもので固定してあります。このサイズではフレキシブルレールの長さが1本ではわずかに足りず、木橋の途中と向こう側の直線部分でつなぎます。

レールの固定完了ですが、木橋を設置するところは、ゲージを保持するための1本を残し、枕木をはずしてあります。この単純なレールプランで、いかに変化に富んだレーアウトにするかが楽しみの一つです。

走行電源用の配線をし、材木を積んだ運材台車を牽引した杉沢の酒井製5tDLで試運転しました。ストレスなく走ってくれました。

今まではHO用のバラストを撒いていましたが、ストックが無くなったのを機にスケール重視でKATOのN用のバラスト(細目、淡黄色)を使うことにしました。国鉄(?)の規格ではバラストの最大径は63mmのようですが、KATOのN用バラストは、HO換算で最大径が70mmということなのでこの方がぴったりですね。
バラストを小さなスプーンで撒き、面相筆で均し、台所用洗剤を混ぜた木工ボンド水溶液をスポイトで流し固定しました。ボンドが固まる前に、竹串の先で枕木上やレール上のバラストを落とし、竹串のお尻の方で盛り上がったところを押さえておきました。1日おいて、スポイトの勢いでへこんだ場所にバラストを追加するなど仕上げをしました。HO用のバラストと比較し、N用は粉に近いので微調整が結構手間でした。

いつもバラストを撒く前に、レールと枕木に色を付けていましたが、バラストを撒いた後で、また同じ色を塗ったりしていたので、今回は、バラストを撒いてからレール、枕木、バラストに色を付けることにしました。
まず、タミヤカラーのフラットアースをシンナーで薄めてバラストに塗っていきました。もちろん、枕木も無視して塗っていきます。この段階でもう一度、枕木上に移動したバラストの撤去やへこんだ部分への補充など、バラストの最終調整を行います。バラストが乾いたら、普通の濃さのフラットアースを枕木とレールの側面に塗ります。

このままでは少し枕木の色合いが濃すぎるので、枕木にだけバフを上塗りし、白っぽく古くなった雰囲気にました。最後に、レール上面の塗料を剥ぎ取り、シンナーで磨いたらレール敷設の完了です。