車両制作記録

2.頸城鉄道のホジ3

ワールド工芸の頸城鉄道のホジ3を組立てました。久しぶりのワールド工芸で、いつの間にか紙箱になっていたのが新鮮でした。

まず、苦手な下回りから始めました。車輪の圧入も無事終わり、駆動部、従動部のハンダ付け、タップが終わったところです。

塗装する前に一度組立ててみました。駆動部の分解、組立が簡単にできるようになったのは助かります。ほとんど調整することもなく、レールを少し傾けるだけで気持ちよく転がってくれました。
ところが、モーターを付けようとしたら、モーター座を留める金具(上の写真の赤丸の部分)の山折り、谷折りを間違えていたようで、ウォームギヤと大ギヤの間に隙間ができることがわかり、ハンダ付けした金具をはずし、折り曲げた角も無理矢理はずし(当然折れてしまいましたが)裏側に付け直しました。

モーター側のみ配線をハンダ付けしモーター座に取付け、車輪座側の配線は金具の隙間にはさんだだけの状態で試しに走らせてみると、快調に走りました。

次に連結フレームを組立て台車を取付け、もう一度走らせてみました。従動部側との補助的な配線も無く、ウェイトも載せない状態でも快調に走りました。いつもは、モデルワーゲンのカプラーに付替えているのですが、今回は連結を考えていないことから、ダミーカプラーを付けています。

下回りをもう一度全部ばらして塗装しました。
タップでネジを刻んだ穴を竹串の先で塞ぎ、両面塗る部品は竹串に差し、片面だけの部品は両面テープで木片に貼り、タミヤのファインサーフェイスプライマー(ライトグレイ)を吹付けました。
プライマーが乾いたら、Mr.カラースプレーのつや消し黒を吹付け、乾いてから再度組立てました。

すると車輪の回転が悪くなってしまいました。原因は、車輪座と車輪押さえの重なる部分(赤く塗りつぶした部分)の塗装の厚みで、車軸の幅に対してきつくなっていたせいでしたので、ドライバーで削取って解決です。また、台車と連結フレームを繋ぐ回転する部分(赤丸の部分)も塗装のせいで、滑りが悪くうまく回転しないので塗装をはがしました。

もう一度組立て直し、今度は配線も全てハンダ付けし、ウェイトも両面テープで留めて下回りの完成です。
ほんとによく走ります。

次に車体の組立です。このホジ3の車体は、そのまま組立てると少しスッキリしすぎているようなので、車体四隅の縦樋とドア横の手すりを追加することにしました。
縦樋は、妻板の端に0.5mmの洋白丸線を割ピン(レボリューションファクトリーのNゲージ用)で取付けます。本来なら、妻板に割ピンの足が入る穴を開けて、内側からハンダで固定するのでしょうが、私の腕では割ピンの足を入れるような細い穴を開けることは不可能なので、洋泊丸線に割ピンをハンダ付けし、割ピンの足をカットして妻板に直接ハンダ付けしました。
手すりも同様に、0.4mmの洋白丸線を割ピンにハンダ付けし、足をカットして側板外張りのドア横の縦桟にハンダ付けしました。

屋根と側板が一体となっている車体に手すりを付けた外張りをハンダ付けし、次にホワイトメタル製の屋根端を支える板をハンダ付けしました。これで少しふにゃふにゃしていた車体がしっかりしてきました。
不思議な形態をしたドア回り、下回りと合体するための金具、妻板をそれぞれ車体にハンダ付けし、屋根端金物をゴム系接着剤で固定し、車体が箱形になりました。屋根端金物と車体との間にわずかに隙間が見えたので、パテで埋めて成型しました。

上回りの塗装に入ります。車体はマルーン(グリーンマックスの鉄道カラースプレーぶどう色2号)に屋根は灰色に塗り、窓枠と帯は黄色(グリーンマックスの黄5号)がメインです。一部の窓枠とドアの表板はニス色(Mr.カラースプレーのウッドブラウン)で、運転席ドアのHゴムを黒く塗りました。窓枠と帯はランナーに付けたまま塗りました。
組立説明書では車体は全てマルーンですが、頸城鉄道の保存車両の写真を見ると、ドア回りのへこんだ壁の部分は黄色に塗られていたので、筆で黄色に塗りました。
窓枠と帯をランナーから外し、ゴム系接着剤で窓枠を車体内側に貼付け、帯を貼ってからヘッドライトを接着し、ヘッドライトに銀色、テールランプに赤を面そう筆で注し、手すりを白く塗りました。
最後に、窓ガラスとして塩ビシートを接着し上回りが完成です。社紋や記号のインレタは、以前ホハ2を作ったときに壁板のスジがじゃましてインレタをうまく貼れなかったので、今のところ省略です。
床板に椅子に座らせた運転手を接着し、上回りと下回りを合体し、試運転に出発です。