車両制作記録

9.頸城のホジ3

2015年8月に購入したモデルワーゲンの「頸城のホジ3」を組立て始めました。ホジ3の組立ては、ワールド工芸の製品以来2度目です。両者の比較をしながら組立てようと思います。すぐ気づいたのは、窓枠など全体に線が細くできていることと、ウインドシルに段差が付けられていることです。側板のスジの間隔も狭くなっています。
一方で、乗務員扉にあるはずのリベットの縁取りが省略されているのは残念です。
作業途中で、屋根板の側面にある段(雨樋)が一部欠けているのに気づき、交換をお願いしたらすぐに代わりの屋根板を送ってくれました。
苦手なウィンドウシルの半田付けも終わり、屋根板がきっちり入る(塗装してからはめ込み接着する方式です。)ように、側板と妻板とを箱状に組立てる作業をどうすればよいか考えた末、とりあえず、マスキングテープで押さえながら、とにかく箱にして屋根板をはめ込み、四隅の足下を半田で固定しました。組立て具合を確認してからテープを外し、屋根板を取り四隅全体に半田を流しました。再度屋根板がきっちり入るかを確認して、上まわりの完成です。

エンジンまわりのディテールは流石ですが、それだけ組立ても手強かったです。特に、エンジンに組合わせるミッションの加工は、組立説明書の写真を見てもよく理解できず、見切り発車でなんとか形にしました。また、コンプレッサーを取付ける台は、組立説明書の図面と折れ具合が逆でしたが、少し加工して固定しました。そのせいか、コンプレッサーをはめ込むのが大変でした。
それでも、なんとかこの程度にはなりました。この段階でウエイトを接着することになっていますが、塗装が終わってからにすることにして床下はできあがりです。

あ、縦樋がまがってる。

ギヤーボックスと付随台車の組立ては比較的楽にできました。ギヤーボックスに動輪とギヤーを仮に組込んで転がりのチェックをしました。何かが引っかかっています。組立て説明書では、動輪押さえ板の中央部がギヤーと干渉するので、中央部をヤスリで削り薄く加工するように指示してありましたが、私の場合は押え板の溝の中央部をヤスリで広げることで解決しました。
レールを少し傾けるだけで快適に転がってくれました。

ついでに床板に付随台車とともに取付けて傾きが無いかもチェックしました。

いつものように、タミヤカラーとMrカラーのスプレーで塗装しました。不安だった黄色の帯もなんとかでき(境目がびしっとは決まっていませんが)、下回りの組立ても終わり、運転手も乗せてやっと試運転までこぎ着けました。
ところが運転手を乗せた片方向には進むのに、反対方向はギヤがカタッと回ってすぐ止まります。
過去の経験から、これを直すのにはもう少し時間が必要です。

左がワールド工芸、右がモデルワーゲン

最後に2012年に組立てたワールド工芸のホジ3と並べてみました。比べてみてわかったことは、製品の違い云々より、5年たっても私の工作力が全く進歩していないということでした。