井笠のコッペル1号機

6.井笠のコッペル1号機(9tBタンク)

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ワールド工芸の井笠のコッペル1号機(9tBタンク)を作ります。当鉄道2両目のSLです。前作はなぜか西武山口線に在籍した1号機のように赤と黒に色分けした2号機(12tCタンク)でしたが、今回は井笠に在籍した頃のように黒々と作ろうと思います。

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まず、キャブの組み立てから始めました。2号機と比較し、キャブの側板を2枚重ねてハンダ付けするやり方から、2つ折り済みの構造に変わったため組み立てやすくなりました。また、2号機では無かったキャブ内のレバー類が少し追加され、楽しくなりました。
キャブとサイドタンク部分は問題なく(自分で思っているだけかもしれませんが)組めました。キャブの屋根上のホイッスルは、車体を黒く塗った後から接着剤で付けようと思います。

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次にボイラーの組立です。キャブ内にバックプレートを取り付けるとぐっと雰囲気が出ます。逆止弁からの配管を追加しました。組立説明書では0.35mm径の真鍮線を使えとありますが、手元にある0.4mmの洋白丸線を使いました。

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動力部の組み立ては、車輪座とモーターの取り付け部分の半田付けから始めます。さらに、車輪押さえを組み立てて半田付け作業は終わりです。組立説明書では、この段階で黒く塗装し、その後ギヤや車輪の動きをチェックすることになっていますが、色を塗る前に一度チェックしておきます。

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とりあえず、ギヤをはめながら組み立ててみます。組立説明書では、N大ギヤをはめる時、N大ギヤカラーを挟むことになっていますが、どこを探してもカラーが見つかりません。パーツリストを見てもN大ギヤカラーの文字はありませんでした。カラーを挟んだ方が軸の回転は良くなるでしょうから、ガラクタのストックの中から適当なワッシャを探してはめておきました。
ギヤは問題なくスムーズに回転しました。

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続いて車輪を圧入し、再度組み立ててみました。
まず、車輪が車輪座自体にきつくて入りませんでしたので、組立説明書に従って、車輪をはめる軸穴の直線部分をヤスリで広げ、はめることができました。
次に、軸穴の車輪が回転する部分を2.4mmの丸ヤスリで、そろーり、そろーりと仕上げておきました。しかし、車輪をはめただけの状態ではスムーズに回転するのに、車輪押さえを付けると車輪が車輪押さえに押しつけられ、うまく回転しません。車輪座の幅が少し広くなってしまった可能性があります。そこで車輪押さえの車輪に当たる部分にヤスリを掛け、車輪押さえを少し薄くしてみました。これで解決し、スムーズに転がるようになりました。
以前は、車輪の圧入が苦手でしたが、ちょっと高めの卓上バイスを購入してからは、何のストレスも無くできるようになりました。改めて未熟な者には、道具が大事だと思いました。
ところで、車輪押さえを固定する穴の1カ所が、タップの失敗かネジがゆるゆるになっていましたので、真鍮板の端切れで小さなナットを作りなんとかしっかり固定できるようにしました。

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シリンダー部の組み立ては、まず、シリンダーブロックを取り付ける台枠の組み立てから入ります。ところが進めていくうちに、ボイラーとの結合部分を作ろうと思ったところで、組立説明書の誤記を正すのに10分程費やしてしまいました。
シリンダーブロックの組み立てでは、ブロックの外側に付けるパーツ類を組立説明書にあるとおりハンダ穴を利用して内側からハンダ付けすれば美しく仕上がるでしょうけど、そんな神業みたいなことは不可能なので、外側でごく少量のハンダを流して固定しました。

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できあがったシリンダー部を車輪座(ギヤなど組み込む前の片側だけです。)と繋ぎ、上まわりがきれいに乗っかるかチェックしました。

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全ての部品をばらして、ねじ穴に竹串を刺し、塗装にかかりました。まず、タミヤのスーパーサーフェイサー(グレイ)で下塗し、タミヤカラースプレーのセミグロスブラックを塗りました。

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塗装が完全に乾いたので、再度動力部を組み立てます。まず、車輪押さえの車輪に当たる部分の塗装を剥がし、さらにヤスリを掛けて抵抗を無くしておきました。次に、軸穴の車輪が回転する部分を2.4mmの丸ヤスリで、そろーり、そろーりと仕上げてから、ギヤと車輪をはめ、回転をチェックしました。車輪が軽く回転することを確認したら、モーターをセットし走行テストです。この段階ではモーターが乗る後ろの方が重たくて旨く走らないので、シリンダー部も付けて走行テストをしました。前進後退とも気持良く走りました。これが、ロッドを付けてどうなるか不安です。

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動力部の微調整をしていたら、突然後退の動きがぎくしゃくしてきて、モーターが微動だにしなくなってしまいました。動力部を全部ばらし、モーターをはずして確認しても全く回転しません。原因不明のまま、仕方が無いのでワールド工芸に代替えモーターを発注しました。そんな訳で、モーターが届くまでの間に、上まわりを仕上げることにしました。
まず、キャブの屋根上にホイッスルを固定し、タミヤカラーのクリアを塗りました。次に、磨き出したメーカーズプレートやマークなどを胴体に接着し、窓に透明フィルムを貼りました。これらは全てゴム系接着材を使用しました。 これで上まわりは完成です。

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代替えのモーターを入手したので動力部を組み立て直し、いよいよロッドの組み立てに入ります。
輪芯を固定し、サイドロッドを第1動輪に取り付けます。組立説明書では接着剤で固定することになっていますが、ロッドピン穴を説明書どおりに0.6mm径のドリルで軽くさらっていても固くて簡単に入ってくれません。接着材無しで十分でした(次回組み立てることがあったら、第1動輪の輪芯をはめる前に、机の上でサイドロッドを固定してからは動輪はめるという手順の方が楽そうです。)。
ここまでは力仕事でなんとかなりますが、次のクロスヘッド+メインロッドをリターンクランクで第2動輪に固定する作業が苦手です。今回は、マスキングテープでそれぞれの部品を順に留めながら作業を進めました。ここでも動輪に差し込むリターンクランクのピンが固くて接着材無しで固定しました。
この段階で走行テストをしますが、快調に走り出したものの、すぐ止まってしまいました。原因は、第1動輪に取り付けたサイドロッドのピンの頭がメインロッドと干渉していることでした。ピンが固くて十分に押し込まれていなかったためです。もう一度押し込んでからテストをし直しました。
スムーズにシャカシャカ動いてくれます。

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上まわりと下まわりを合体させ、KATOのSL機関士を乗せて完成です。ちなみにカプラーはモデルワーゲン製を付けています。

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以前作成したコッペルのための機関庫のあるセクションに入線させ記念撮影です。機関庫から出ようとしている赤く化粧したコッペル12tCタンク(井笠の2号機)もちらっと見えてます。