鉱山線

制作期間:2017年9月~2018年7月
キャンベルのIdaho Springs Mine Kit HO scaleを注文したことから、鉱山鉄道のミニレイアウトを作ることになりそうです。

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2.セクションを作る

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組み立てたままで野ざらし状態のIdaho Springs Mine Kit HO scaleをなんとかしなければと思いつつ、数ヶ月が過ぎてしまいました。しかし、歳のせいか今更レイアウトを作ることには抵抗があるので、セクションを作りお茶を濁すことにしました。

①台枠とプラン
300×450mmにカットしたシナベニヤと厚さ9mm、幅45mmの桧の板材でパネル状の台枠を作り、Idaho Springs Mine Kit HO scaleとPECOのポイントを置いて配置を検討した結果がこんなふうになりました。
本当は引き込み線の先は谷として掘り下げたかったのですが、谷の向こう側を背景画で表現しないと余りにも不自然になるので、私の絵心を考慮し諦め、岩山で囲むようにしました。

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②レールを敷設する
まず、線路と鉱石積込み施設などを設置する範囲に2mm厚のコルクを敷きました。
PECOのフレキシブルレールとポイントをゴム系接着剤で固定し、レールと枕木にフラットアースを塗っておきました。
一応、鉱石運搬列車の運行ができるように、フィーダー線を付けておきました。

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ポイントは手動で切り替わるようにしました。0.5mmの真鍮線をコの字型に曲げ、一方の端をポイントの転轍棒に開けられた穴に下側から刺し、もう一方をモデルワーゲンの転轍機の外側に来るように設置します。この真鍮線の曲げられた端に指を掛けて引いたり、押したりでポイントを切り替えますが、ちょっと格好悪いので、ヘルメットのおじさん人形の靴の裏に0.5mmの穴を開け真鍮線に刺し、おじさんを前後に動かすことで切り替えることにしました。 

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③岩山を作る
鉱石積込み施設が取り付く背後の岩山を作ります。まず、30mm厚のスタイロフォームをイメージした岩山の形に合わせカットし、6枚重ねにしました。この段階で、トンネルの入り口と山側の橋脚の位置を確認しつつ、現物合わせでトンネルを掘り、橋脚を置く平らな面を確保しておきました。

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山の最上部は灌木で覆うことにして、下の方だけ岩にします。カッターで大体の形を削ってから、デザインナイフで細かな岩の表面を削り出していきました。隙間が目立つ箇所には、木工用のパテ(水性)を埋めておきました。
まだ、台枠には固定せず手に持って作業を進めました。

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岩山に着色しました。山頂部分はアクリル絵の具のバーント シェンナ(焦げ茶色)にビスマス イエローを混ぜた色に塗りました。
岩の部分は、全体にMr.カラースプレーのニュートラル グレーを吹き付けた後、ドライブラシの要領でアクリル絵の具を気の向くままあちらこちらに色付けしていきました。
使った絵の具は、クリムソン(赤)、ブリリアント ブルー、チタニウム ホワイト、ネープルス イエロー ヒュー(黄土色)、パーチメント(羊皮色)、アイボリーブラックです。

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④岩山を緑化する
岩山の緑化をする前に、緑が繋がる足下の地面(コルクを貼ってない部分)を作っておきます。今回初めて貝化石(有機石灰)を使ってみました。ちょうど庭の菜園の土作りのタイミングと合ったので、ホームセンターで探したところ、大きな粒状のものから細かい粉状のものまでいろいろありました。袋の外から触ったり、印刷していない隙間から中を覗いたりして、これを選びました。以前からバラストに使っていたKATOのN用のバラスト(細目、淡黄色)に近い粒子に、粉と少し大きな粒が混ざっており、鉱山鉄道の地面(バラストも含め、線路の内外全面)にピッタリと思っています。木工ボンド水溶液が抵抗無く染み込んでいくので、作業の軽減化にもなります。何よりもこの量で202円(島忠)という価格ですから...。色は付けていませんが、鉱山らしく手持ちの2~3mm程度の石をばら撒いておきました。

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山頂部分は、灌木の下草としてターフを撒いてあります。

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山頂部分の灌木は、Super Treesの穂先をカットし、タミヤカラースプレーのフィールドグレイを吹き付けます。乾いたらスプレー糊を吹き付け、ターフとコースターフを振り掛け、糊が乾いたらつや消しクリアーを吹き付けて固定しました。
灌木の部分と岩の境界は、コースターフで境目が不自然にならないようにしました。

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岩の部分と足下の地面の緑化は、初めてミニネイチャーのツタと丈のある草むら(共に夏の盛り)を使い、コースターフ、フィールドグラス、灌木で変化を付けてあります。
鉱石積込み施設の陰になる岩の部分は、ターフを貼り付けて苔むした状態にしました。

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これで岩山の完成です。

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⑤鉱石積込み施設と街灯付きの電柱を設置する
0.5mm厚のボール紙で鉱石積込み施設の基礎を作り、所定の位置に固定しました。
街灯付きの電柱は、いつものようにタミヤの3mm径のプラパイプ(電柱)、1mmの角材(腕木)、1mm径のプラ棒(碍子)、カレンダーの紙(電灯の笠)、1608チップLEDで作り、先に作っておいた鉱石積込み施設の電灯の配線と接続しました。

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フィーダー線と共に1mm径の真鍮線をターミナルとして、岩山の裏手に開けた空洞の中に設置し、クリップで電気を通しています。

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⑥捨石置き場と地面を作る
捨石置き場に積む石を庭で拾ってきて、カレンダーの紙の上でニュートラル グレーをおおざっぱに吹き付け、乾くまで紙の上でころころと転がしました。スタイロフォームで捨石の山の基礎を作り、ニュートラル グレーを吹き付け、石を木工ボンドで表面に貼り付けていき、さらにその上に石をばら撒き、木工ボンド水溶液で固めました。岩山と同様にドライブラシの要領でアクリル絵の具で色を少し追加し、最後にKATOのN用のバラストと2~3mm程度の石をばら撒いて、再度木工ボンド水溶液で固めました。
捨石が広がらないように、前もって0.5mm厚のバルサと2mm径の丸棒で壁を作っておきました。

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線路内も含め、地面は貝化石(有機石灰)を撒きました。ポイント周辺だけは、KATOのN用のバラストを主体に撒いてあります。ポイント周辺以外の線路内は、土に埋もれた雰囲気です。
全体に急カーブで、DLの動きも活発な場所なので、線路内は薄汚れた色にしてあり、ポイント部分は、特に黒ずんだ色にしてあります。
ポイント切り替え係のおじさんを立て、レール端に枕木を積んだ車止めを設置しました。

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⑦地面の緑化
地面の一部にターフ、コースターフ、フィールドグラスで下草を植え、Super Treesを使った高木(広葉樹)を植えました。
高木は、Super Treesを2本組み合わせ、マスキングテープで幹を固定し、クレオスのMr.溶きパテで整形し、Mr.カラースプレーのオリーブドラブ(2)を吹き付けました。
今回は初めて、ノッホのパウダーリーフで葉を表現することにしました。スプレー糊を吹き付け、パウダーリーフを蒔き、糊が乾いたらつや消しクリアーを吹き付けて固定しました。ターフを振り掛けたのとは、仕上がりが全然違いました。
100mm、150mm、200mmの3本作り、写真撮影の時、主役の鉱石積込み施設が隠れない位置で、かつ、岩山の端の不自然な部分を隠せる位置に配置しました。

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⑧仕上げ
仕上げの段階に来ました。
まず、台枠をいつもの緑色に塗りました。
沼尻のセタに坑木に使う木材を積んで留置線に止めてあります。
捨石置き場の近くにはトミカのホイールローダを汚して置きました。縮尺は1/110ですが、違和感は無いと思います。
その他、働くおじさん達、ドラム缶、木箱、シャベル、ツルハシなどを配置し、これで、ほぼ完成としました。